【綜合】変化する欧・米・日 医薬品卸のビジネスモデル①
公開日時 2010/05/30 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会(代表)保高英児・(欧)瀬川裕司・(米)中村努卸再編進展も利益低下、欧州先頭に多角化に活路当会の若手メンバーとはじめた海外医薬品流通シリーズは昨年の8-11月号で米国編を、今年の1-4月号で欧州編を紹介した。質の高い医療の保証と医療費の抑制を同時に満たすことは、欧州、米国、日本はじめ先進諸国の共通課題となっている一方、医療制度は財政問題のほか、歴史的風土、国民の価値観など多様な地域的問題が絡んでいる。この6-7月号では、欧米日の医薬品流通の中核を担う医薬品卸のビジネスモデル像とその変化を検討し、今後の課題を考える。◎薬価制度、公定マージンの欧、自由競争の米、折衷の日欧米日の医療制度は大きく3つの方向性に分かれる(表1)。第1はイギリスに代表され、国民保健サ...