君はカティンの森事件を知っているか
公開日時 2010/05/30 00:00
株式会社ファーマネットワーク榎戸誠母、妻、娘にとっての事件何者かが必死に隠蔽を画策しようとも、人間として知らねばならぬ真実がある。その一つがカティンの森事件だ。『カティンの森』(アンジェイ・ムラルチク著、工藤幸雄・久山宏一訳、集英社文庫)は、アンジェイ・ワイダ監督の映画「カティンの森」の原作として書かれた小説である。第2次世界大戦中、ソ連(現・ロシア)の捕虜となったポーランド人将校、数千人がソ連内のカティンの森で密かに虐殺された。その中にアンジェイ・フィリピンスキ少佐がいた。息子は必ず生きて帰ってくると、ただひたすら待ち続ける母ブシャ。夫の帰還に希望を繋ぎ、その消息を知ろうと必死な妻アンナ。過去に囚われることより、画学生ユルとの恋に生きようとする一人娘ヴェロニカ(愛称ニカ)。アンジェイの手掛...