【欧州】メーカー直販進展に黄信号、ポーランドで挫折 物流センターは中規模型・薬局には多様な国別規制
公開日時 2010/03/29 00:00
◎英国直販受託でブーツが上位卸2社抑える欧州編初シリーズ最終回は、メーカー直販の進展と新たな状況変化、欧州型卸の物流センターの特徴、薬局を取り巻く環境と卸の垂直展開を紹介し、欧州卸大手3社の全体像と今後を展望する。欧州でのメーカー直販は従来、バルク(梱包)による一部病院向けや、OTC・後発品ルートにみられた形態である。欧州の直販売上比上位国の推移を見よう(図1)。各国とも直販の売上割合を伸ばしており、ドイツでは2008年上半期は16.8%に達した。イギリスでは、07年から直販に切り換えるメーカーが急増し、08年は18.2%にまでなった。直販が伸びている原因の一つは、バイオ医薬品など新特許の特殊医薬品の扱いが増えているためだが、テロ対策という別要因も新たに登場、製薬メーカーの中にはその全製品を...