サノフィ・アベンティスのパトリック・ショカ代表取締役社長は11月30日、東京都内で開かれた記者懇談会で挨拶し、この4年間で2005年5月の売上実績を倍増するという目標を達成したと報告した。昨年の成長率は13%強で、今年もこれに近い数字を確保できるという。この要因についてショカ社長は、抗アレルギー薬アレグラが領域のリーダー的な位置を占めているほか、入眠剤マイスリーも40%近くのマーケットシェアを確保していることなどをあげた。このほか世界第2位の売上実績がある抗血小板薬プラビックスや、40%のシェアを得た糖尿病治療薬アマリール、新たなデバイスを導入した基礎インスリン製剤ランタス、前立腺がんの適応を追加した抗悪性腫瘍薬タキソテールなども業績伸張に寄与しているとした。
同社としてのグローバル戦略の重要ポイントにも触れ、▽イノベーション▽糖尿病▽ワクチン▽中国、ブラジルなどの新興市場▽OTC事業-に注力すると強調。日本市場に対しても、引き続き投資し、成長を維持していきたいとの見解を示した。