MRの魔法はどこで学べるのか
公開日時 2009/10/30 00:00
大学生に一番人気の本大学生協の調べによると、2008年に東大、京大で一番読まれた本は、『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)だという。この本がよく読まれているのは、卒業論文を書く際に、何をどう書けばよいのかと悩む学生たちにとって、何らかの指針やヒントが得られるからだろう。著者の考え方は、グライダー人間と飛行機人間という譬えによく表れている。学校の生徒は、先生と教科書に引っ張られて勉強する。独力で知識を得るのではない。自力では飛び上がることができない。これがグライダー人間だ。優等生はグライダーとしては優秀なのであって、彼らが必ずしも社会で成功するとは限らない。では、自力飛行できる飛行機人間になるには、どうしたらよいのか。著者は、思考、知的活動を3つ――「既知のことを再認する」(A)、「未...