心血管イベントの発症抑制 抗凝固療法が焦点に
公開日時 2009/09/14 04:02
臨床医の関心は、降圧療法から抗血小板・抗凝固療法へ――。8月29~9月2日までの5日間、スペイン・バルセロナで開かれた欧州心臓病学会(ESC)2009はこの時代の変遷を感じさせるものとなった。(望月英梨)発表される演題の中でも、注目度が高い大規模臨床試験が報告される「HotLine」セッション。注目を集めたのが、相次いで報告された抗血小板・抗凝固療法のエビデンスだ。「RE-LY」試験や「PLATO」試験など抗血小板・抗凝固療法のエビデンスが公表された会場は、満員で、会場から人があふれるほど、多くの聴衆が発表に耳を傾けた。■ダビガトランのフェーズ3が話題に中でも、注目を集めたのが「RE-LY」試験。抗凝固薬である直接トロンビン阻害薬・ダビガトランのフェーズ3として実施された。抗凝固療法は、経口...