帝國製薬とテルモ 医療用麻薬製剤で業務提携
公開日時 2009/09/01 04:00
帝國製薬とテルモは8月31日、がんなどの痛みを和らげる医療用麻薬製剤で業務提携することに基本合意したと発表した。帝國が今後国内で開発・製造した新製品を、テルモが販売する。この提携によりテルモは、がん性疼痛緩和領域への本格事業参入となる。
帝國は自ら販路を持たず、医療用麻薬製剤としてはMSツワイスロンカプセルを日本化薬から販売している。テルモは、医療用麻薬は持たないが、注射剤に用いるプレフィルドシリンジを供給。中期経営計画で効果の高い医薬品とそれをコントロールし患者にメリットのあるデバイスを融合させることで成長を図るとし、疼痛緩和をターゲットの1つにしていた。
提携によりテルモは、帝國が開発中の経口剤、貼付剤も加え品揃えの拡充を狙う。帝國は、テルモの販路により販売の強化を図る。契約締結は9月中をメドに締結予定。日本化薬との販売契約は現行どおり続けるという。
なお、両社は、塩野義製薬、ヤンセンファーマと4社共同で「がん性疼痛緩和推進コンソーシアム」を立ち上げ、啓発活動支援に取り組んでいる。