薬食審・部会 内服用の塩酸ピロカルピンなど通過
公開日時 2005/05/29 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第1部会は5月27日、キッセイ薬品
工業が輸入承認の申請をしているムスカリン受容体刺激薬「サラジェン錠5mg」
(成分名:塩酸ピロカルピン)と、日本メジフィジックス、先端医学薬学研究
センターがそれぞれ製造承認の申請をしている体内診断用放射性医薬品「FDG
スキャン注」「FDGスキャン-MP注」〔フルデオキシグルコース(18F)〕の2
成分について、承認することを了承した。6月下旬に開催予定の薬事分科会に
報告する。
サラジェン錠5mgは、頭頸部の放射線治療に伴う口腔乾燥症状の改善に用いる
内服薬。塩酸ピロカルピンは従来、緑内障治療用の目薬の成分として承認され
ており、新投与経路医薬品。一方、FDGスキャン注などは、グルコース代謝が
亢進している悪性腫瘍、虚血性心疾患、てんかんの診断に用いる、新有効成分
医薬品。