サノフィ 超速効型インスリンアナログ「アピドラ」の供給再開 代替の製造ラインで
公開日時 2011/10/25 04:01
サノフィ・アベンティスは10月24日、ドイツの製造工場の不具合で生産を一時停止していた超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」(一般名:インスリン グルリジン(遺伝子組換え))について、日本向けの代替の製造ラインが確保でき、10月末から特約店に出荷できることになったと発表した。生産を停止していた製品は▽アピドラ注ソロスター▽アピドラ注カート――。同社は今月に入ってからソロスターは11月下旬頃に、カートは12年1月下旬頃に欠品が生じると医療機関に案内していたが、今回の代替ラインの確保で欠品を免れることになる。
同剤はドイツ・フランクフルトの製造所で製造されているが、7月~9月にかけて不具合が生じ、日本などへの安定供給が困難な状況となった。同社は10月上旬に、欠品による患者への影響を考慮して、他の超速効型インスリンアナログ製剤のノボラピッド(インスリンアスパルト)やヒューマログ(インスリンリスプロ)への切り替えを医師らに推奨していた。