英NICE 間歇性跛行治療にnaftidrofuryl oxalateを推奨
公開日時 2011/06/02 04:00
英国立臨床評価研究所(NICE)は5月24日、末梢動脈疾患(PAD)に起因する間歇性跛行の患者に対してnaftidrofuryl oxalateの使用に関する最終ガイダンスを発表した。ガイダンスでは、他の治療オプションを考慮後、血管拡張剤による治療が適正と思われる患者への投与を推奨している。
間歇性跛行は、PADの代表的な症状の1つ。症状が発現すると痛みを伴うため、QOLを損なう可能性が指摘されている。加えて、PADはアテローム血栓症であり、心臓発作や脳卒中のリスクが高まるとの報告もある。
英NICEは、同剤は推奨した理由として、これまでのエビデンスから、NICE評価委員会(AC)が他剤(cilostazol、pentoxifylline、inositol nicotinate)に比べ、プラセボ対照の試験では高い臨床効果を示し、費用対効果が高いと評価したとしている。
NICEのCarole Longsonヘルステクノロジー評価センター長は、「個々の患者の生活に大きな影響を与える間歇性跛行の治療オプションとして、同剤を喜んで推奨する」とコメントしている。