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大塚製薬 ジョリーグッドと開発した「認知症ケア支援VR」の提供開始 患者の戸惑いを家族目線で体験

公開日時 2024/09/12 04:50
大塚製薬は9月10日、ジョリーグッド社と共同開発した「認知症ケア支援VR」の提供を開始すると発表した。VRトレーニングプログラム「FACEDUO(フェイスデュオ)」の新たなプログラムとして開発したもの。認知症患者の家族や介護士をはじめとする介護者の方々が、認知症患者の気持ちや行動の背景を知り、具体的な対応について体験型VRを通じて学ぶことができる。お試し体験サービスの提供を開始しており、販売開始は今年12月を予定している。

体験型VRトレーニングプログラムの「認知症ケア支援VR」は、①認知症の症状の理解、②認知症の方の気持ち・行動の理解と工夫、③リラックスVR-の3テーマで構成される。このうち症状の理解では、介護者が戸惑った場面を家族目線で体験し、場面を振り返りながら、認知症の症状について理解を深めることができる。

一方、介護者が認知症の方と接する中で難しいと感じる場面の体験を、「きっかけ→気持ち・行動→対応」という流れで分析し、きっかけを変えることや、認知症患者の気持ちを理解した対応へのアドバイスが提供される。このため、各症状に起因するそれぞれの行動に対して複数のコンテンツを用意する予定。このほか、リラックスできるVR空間で呼吸法を用い、介護者の方々が体と心をリラックスさせる体験を通じて、ストレスの軽減を図ることもできる。

同社は「認知症ケア支援VR」の利用シーンについて、自治体、企業、地域共生薬局などで実施される認知症介護教室や、学会、病院、介護施設で実施される介護スタッフに対する研修などを想定している。
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