アムジェン AIチャットボット「AskAm(アスクアン)」運用開始 製品情報への迅速なアクセスを支援
公開日時 2021/03/03 04:52
アムジェンは3月2日、医療関係者向けに製品の基本情報が24時間365日検索できるAI(人工知能)チャットボット「AskAm(アスクアン)」の運用を開始したと発表した。「AskAm」は木村情報技術が開発したIBM Watson日本語版を活用したAIシステムを搭載したもの。同社の全製品の添付文書などに記載されている範囲の質問であれば、パソコンやスマートフォンを通じ、医療従事者が求める必要な情報に迅速アクセスすることが可能となる。
◎製品関連の質問にAIがリアルタイムに回答
アムジェンは「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」とのミッションを掲げ、近年さらに加速する医療のデジタルイノベーションに取り組んでいる。「AskAm」は、製品に関連する一般的なご質問について、人工知能により回答をリアルタイムに表示するもの。利用者である医療関係者が製品を選択し、質問事項を入力すると、登録されたデータベースの中から、その質問に最も近い回答をAIが判断して提示する。また、その質問に関連する情報も併せて提示することができる。こうした取り組みを通じて、医療従事者への情報提供の質・スピードの向上を推進する考えだ。
◎担当MRの呼び出しや資材提供の依頼はNG
なお、「AskAm」は、日本国内の医療施設に勤務されている医師、薬剤師、看護師などの医療従事者を対象としたサービスのため、一般の方や国外の医療関係者への情報提供を目的としたものではない。また、担当MRの呼び出しや資材提供の依頼を受付けることはできないという。
同社は、医療・ヘルスケア分野でのデジタル化の進展を睨み、医薬品情報への迅速なアクセス環境を整えるのと同時に、デジタルを活用した医療従事者への情報提供の質とスピードの向上を推進したい考えだ。