あすか製薬と興和は２月12日、前立腺肥大症治療薬・プロスタール錠/プロスタールL錠（あすか製薬）と心機能・組織循環促進薬・プロタノールS錠（興和）について、販売名類似で取り違えないよう、注意喚起した。

両社によると、販売名が類似しているという理由で取り違えが発生した事例が９件報告されたという。誤った処方に対して、薬剤師が調剤時に気づいた事例や、ピッキングで誤りがあったが監査の時点で気づいた事例などをヒヤリハット事例としてあげた。

そのうえで、処方・調剤時にいま一度、販売名や効能効果、用法用量を確認いただくことを求めた。また、予防策として、薬剤オーダリングシステムを使用している場合には販売名の前に薬効を記載することなどの検討を求めた。調剤時の取り違え防止のためには、それぞれに薬剤の保管場所に、「名称類似注意」などの札を設置することも提案している。