田辺三菱と第一三共 申請中のテネリアとカナグルの配合剤も販売提携
公開日時 2017/04/06 03:50
田辺三菱製薬と第一三共はこのほど、糖尿病領域における戦略的提携を拡大し、田辺三菱が16年8月に日本で承認申請した2型糖尿病治療用配合薬「MT-2412」について販売提携契約を締結したと発表した。MT-2412は、DPP-4阻害薬テネリア錠(一般名:テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物)とSGLT2阻害薬カナグル錠(カナグリフロジン水和物)の配合薬。両社は各単剤で販売提携している。配合薬でも提携することで、「両社の協業体制がより強化され、綿密かつ十分な情報提供活動ができる」(田辺三菱広報部)としている。
今回の契約に基づき、配合薬は田辺三菱が製造販売承認を取得後、第一三共が販売し、両社で情報提供活動する。配合薬を投入することで、両剤を併用処方中の患者や、併用処方が検討されている患者での利便性が高まり、服薬アドヒアランスの向上が期待できるとしている。
なお、テネリアは第一三共が、カナグルは田辺三菱がそれぞれ販売し、両社で情報提供活動している。
田辺三菱によると、SGLT2阻害薬の処方患者の約6割でDPP-4阻害薬が併用されるなど、SGLT2阻害薬処方例の多くで何かしらの糖尿病治療薬が併用されている。一方、糖尿病治療薬として金額、数量ともにトップシェアのDPP-4阻害薬の処方患者では、その7%にSGLT2阻害薬が併用されているという。