MR継続研修 知識重視、実践重視の二分類に
公開日時 2013/08/08 03:53
MRの継続研修は、専門的な製品知識や当該疾患にかかわる周辺情報など“知識重視型(インプット型)”と、面談スキルやコミュニケーション能力など“実践重視型(アウトプット型)”の2類型に分かれることが分かった。各社が医師、薬剤師から“選ばれるMR”となるために模索する姿が垣間見られる結果となった。ミクス編集部が製薬企業を対象に、研修の実状を把握する目的で実施したアンケート調査(回答:61社)の結果から分かった。
継続研修で重視している項目では、「専門的な製品の知識習得」(24%)が最も多く、「専門的な疾患への理解」(21%)、「公競規・プロモーションコードなど業界ルールの理解」(12%)が次ぐ結果となった。一方で、「医師・薬剤師への面談スキル・プレゼンテーションスキル向上」を最も重視している企業も多くみられた。
内資・外資別にみると、内資で、「専門的な製品の知識習得」、「公競規・プロモーションコードなど業界ルールの理解」が多かった。一方、外資では、「医師・薬剤師への面談スキル・プレゼンテーションスキルの向上」、「コミュニケーション能力の向上」が多くみられた。この結果から、内資系は、情報の質や量にウエイトを置いている一方、外資系は医師・薬剤師とのリレーション構築にウエイトを置いていることがうかがえた。
継続研修で重視している項目を参考に各社のポジショニングを検討しところ、インプット型の企業では、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、ファイザー、テバなどとなった。一方、アウトプット型はあすか製薬、味の素ファルマ、ノバルティス、バイエル薬品、GSKなどとなっている。
詳細はMonthlyミクス8月号のPromotion「経営戦略の浸透はマネージャー研修から 若手・中堅リーダーの底上げが組織力強化に」に掲載している。こちら