シミックCMO 3Dプリンター医薬品製剤製造技術を国内導入
公開日時 2019/03/11 03:50
医薬品製造受託のシミックCMOは3月8日、3Dプリンターを用いた医薬品製造技術「ZipDose」を日本に導入すると発表した。この技術を持つ米Aprecia Pharmaceuticalsと日本国内展開に関する業務提携契約を締結した。シミックCMOは、同技術について日本国内の製薬企業に対するライセンス契約や製剤処方開発など、総合的なコンサルティングを行う。また、日本市場のインサイトをAprecia 社と共有するほか、3Dプリンター医薬品開発の提案や啓発活動も担う。
ZipDoseは、口腔内崩壊錠として開発が難しかったような高用量医薬品や苦味を有する医薬品、吸収の制御が必要な医薬品などにも適応できるのが特徴という。
シミックCMOの松川誠CEOは、「日本国内の製薬企業では、口腔内崩壊錠の開発は、製品価値を最大化できるものとして、非常に高い需要が存在する。ZipDoseの導入により、従来の技術では実現不可能だった口腔内崩壊錠を提供することが可能になり、嚥下困難な患者やその介護者、医療関係者の負担が軽減し、服薬アドヒアランスの向上に貢献できる」とし、ZipDoseの日本での早期導入を進める姿勢を示している。