メドピア 薬局・薬剤師向け交流プラットフォーム開発 薬剤評価掲示板も
公開日時 2018/11/19 03:51
医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、薬局や薬剤師を対象とした新たなプラットフォームを開発すると発表した。2019年春の事業展開を目指す。薬剤師同士が交流する掲示板の運営などのサービスの提供を通じ、かかりつけ薬局への機能・配置転換が迫られる薬局や薬剤師を支援するのが主要な目的で、医師向けで実施している「薬剤評価掲示板」の薬剤師版の展開も予定する。同社では、「集合知とITの力で薬局や薬剤師の機能・価値転換をサポートしていく」とコメントしている。
同社が提供を予定しているのは、「薬剤師集合知プラットフォーム」と「かかりつけ薬局化支援プラットフォーム」の2つ。
「薬剤師集合知プラットフォーム」は、薬剤師が抱える悩みや課題を共有することで、解決を目指すことを目的としている。具体的には、医師向けプラットフォームで構築した医薬品の口コミ共有サービス「薬剤評価掲示板」の薬剤師版や、キャリアの悩みなどを薬剤師同士で話し合えるコミュニケーションツールなどの展開を予定している。
また、「かかりつけ薬局化支援プラットフォーム」では、薬局と患者をつなぐアプリの提供を予定。かかりつけ薬局と患者が直接やりとりしたり、患者の服薬を支援したりする機能を搭載することで、薬局のかかりつけ化を後押しする。
同社が事業を始める背景には、薬局では、かかりつけ薬局への転換や対物業務から対人業務への転換が迫られている現状がある。同社では、「小規模事業者や個人運営の調剤薬局では、変化に適応するための資金や教育体制が整っていない」と指摘。「医師の臨床を支援してきた経験や知識を薬局の支援に活用したい」とコメントしている。