メディカルシステムネットワーク ネットワーク事業加盟3000件突破 流通効率化、地域医療連携の支援強化へ
公開日時 2018/10/03 03:51
保険薬局の運営などを行うメディカルシステムネットワークは10月1日、医薬品卸との価格交渉代行などを行う同社の医薬品等ネットワーク事業の加盟店件数が3000件を突破したと発表した。加盟施設は中小規模の薬局が中心で、この約1年で1000件以上増えた。加盟店件数の増加は購買力の強化につながりうるが、同社は「購買力だけでなく、この事業では、オンライン発注や急配や返品の削減などコスト削減が見込まれ、医薬品卸と加盟者が互いにメリットがある形で進めている」(経営企画部)としている。今後、1日1回の定時発注・納品などの流通効率化の強化、地域医療連携など加盟施設の機能支援を進める。
調剤薬局事業を柱とする同社だが、医薬品等ネットワーク事業も中核事業。医薬品購入代金の支払いサイトを2か月とすることや、オンライン発注率90%以上、返品・急配の削減などを条件に、医薬品卸との価格交渉の代行、発注システム、在庫管理システム、決済業務の省力化などのサービスを提供する。
加盟店件数は10月1日時点で、18年度目標の3200件を上回る、3207件となり、2000件を達成した17年9月から約1200件増えた。急増の背景には、医薬品流通にかかる業務をネットワーク事業により省力化し、かかりつけ機能や在宅指導など求められている薬局業務に注力する必要性が高まっていることがあるという。21年度(22年3月期)までの中期経営計画では、最終年度までに加盟店件数5000件を目指す。
同社は、医薬品ネットワークを広げることで、医薬品流通の効率化と地域医療への貢献を進め、医薬品流通を支えるインフラとして成長することを描く。