16年3月号連動 爪白癬外用薬クレナフィンの処方医コメント一覧
公開日時 2016/02/29 00:01
水虫の名で知られる足白癬は、進行するにつれて白癬菌が爪と皮膚の間の爪床に入り込み、爪白癬となることが少なくない。外用抗真菌薬の塗布による治療が多い足白癬と違い、爪白癬の根治では経口抗真菌薬の内服が必要になる。従来、爪白癬に対する経口抗真菌薬としてイトリゾール、ラミシールがあるが、前者は生活習慣病治療薬などとの薬物相互作用を起こす薬剤が多く、後者は重篤な肝機能障害の副作用があるため、高齢者などでは使用がままならないことも少なくなかった。そこに14年9月に登場したのが爪白癬を適応とする初の外用薬、クレナフィンである。外用液剤が入ったボトルのキャップを外すと、刷毛が先端についており、それで爪の表面に塗布する。薬効成分が爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いため、爪の表面に塗布することで爪床まで...