クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者（COO）小林慎2016年度からの費用対効果評価の試行的導入に向けて、どの製薬・医療機器会社も、現在準備に追われている状況です。しかし準備を始める前に、最低限理解しておかなければならないことがあります。今回は特別編として、薬剤経済学の基本的な考え方をもう一度おさらいしてみます。1.いよいよ2016年度から費用対効果評価の試行的導入へ2016年度からの費用対効果評価の試行的導入は、既収載品に対する評価から始められることがほぼ確定したようです。一定の方向性が見えたことにより、これまで静観していた企業も慌ただしく準備に動き出しています。私も最近費用対効果評価（薬剤経済学）の講演依頼を頂く機会が増えてきましたが、どんなテーマの講演のときでも、...