薬剤経済学の組織作り・人づくり (7)HEOR部の業務③
公開日時 2015/05/31 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎費用効果分析はHEOR部の中心的業務のひとつですが、自社製品の革新性をQALYで評価することが困難な場合もあります。今回はWTPとコンジョイント分析について紹介します。1.医薬品の価値とWTP費用効果分析は言うまでもなくHEOR部の中心的業務のひとつです。2016年度からの試行的導入が始まれば、その重要性はさらに高まるでしょう。費用効果分析では、増分費用効果比(ICER)により分析対象の費用対効果を評価します。費用対効果評価においては、比較対照と比べて自社製品がどれだけQALYを改善できるかが、重要な要因のひとつであり、その検討にHEOR部は多くの時間を費やすことになります。一方、医薬品の技術革新には、簡単にQALYに...