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日本ベーリンガー ジャディアンスの単剤と配合剤、9月から単独展開 日本イーライリリーとの提携終了

公開日時 2025/09/11 04:52
日本ベーリンガーインゲルハイムと日本イーライリリーが共同販促(コ・プロ)していたSGLT2阻害薬・ジャディアンスの単剤と配合剤について、8月31日付で販売提携を終了し、9月から日本ベーリンガーが単独で情報活動していることがわかった。日本ベーリンガーは本誌に、提携解消の理由について、「(コ・プロから)10年以上が経過した今、業務上の複雑性を解消し活動を効率化する必要があると決断した」とコメントした。

今回提携を解消したのは、日本ベーリンガーが製造販売元のジャディアンス錠(一般名:エンパグリフロジン)と、エンパグリフロジンとDPP-4阻害薬・リナグリプチンを配合したトラディアンス配合錠の2製品。ジャディアンスは2014年12月に2型糖尿病を効能・効果として承認を取得。15年2月から販売し、当初から両社でコ・プロしていた。その後、慢性心不全や慢性腎臓病(CKD)の適応を追加した。トラディアンスは18年9月に2型糖尿病の適応で承認を取得し、同年11月から販売している。

日本ベーリンガーによると、ジャディアンスの24年の国内売上は薬価ベースで前年比32.7%増の786億円。この大幅伸長は24年2月に追加したCKD適応の寄与が大きい。トラディアンスの24年売上は18.2%増の343億円で、単剤と配合剤の2製品によるジャディアンスファミリーで初めて売上が1000億円を超えた。

今回の提携解消理由の「業務上の複雑性」の詳細は不明だが、CKD適応がジャディアンスの成長ドライバーとなっているいま、日本ベーリンガー単独で展開した方が製品価値の最大化につながると判断したようだ。

なお、世界でのジャディアンスに係る両社のアライアンスは、ドイツは日本と同じく提携を解消して独ベーリンガーインゲルハイムの単独展開となり、米国ではアライアンスのスキームは変更していない。

独ベーリンガーと米イーライリリーは11年1月、糖尿病領域におけるアライアンスを結び、同領域で大型製品に成長することが期待される治療薬候補化合物を中心に協働すると発表した。両社の強みを最大限に活用して、糖尿病患者ケアへのコミットメントを示し、患者ニーズに応えるべく協力するとしている。
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