8割の看護師「MRは必要」 情報を業務に活かせるため 「ナースプレス」調査
公開日時 2017/11/17 03:51
エス・エム・エスは、臨床看護師向け学術Webサイト「ナースプレス」で、看護師を対象にMRとの関係について調査を行い、このほど結果概要を発表した。MRに接触している臨床看護師263人から回答があり、MRとの接触頻度は半数近い48.0%が2週間に1度以上。84.5%の看護師が「看護師にとってMRは必要だと思う」と回答した。必要だとする理由には、看護師も医薬品について多くの知識が必要なことや、観察や注意など看護師も理解しておく必要があるといった業務上の必要性が挙がった。
(調査結果のグラフは11月17日のみ会員以外の方も、下段の関連ファイルからダウンロードできます)
調査は「ナースプレス」会員を対象に10月20日から31日までインターネットで行った。MRに接触したことのある看護師が日ごろMRとどのように接し、どのように感じているのかを調べた。
接触頻度は、「ほぼ毎日」が14.7%、「1~2週間に1度程度」が33.3%と、合わせて48.0%に上った。「月1回程度」は24.0%で、これを加えると72.0%が月1回以上接触していることになる。MRから情報提供を得て良かったと思う経験を持つ看護師は93.0%。他方、悪い印象を受けた経験を持つ看護師も27.1%いた。
看護師にとってMRは必要だと思うかを尋ねたところ、84.5%が「思う」と回答した。その理由としては▽医師だけでなく看護師も多くの知識や技術が必要であり、その内容の提示はありがたい▽医師とは別の意味で、(得た情報が)患者さんの近くにいる看護師ならではの視点から、薬剤への関わりへ繋がるとおもう▽患者さんと関わる上でタイムリーなアドバイスや不安を解消するためには薬の情報や知識をいただけることは看護師としてありがたい▽観察や注意点を看護師も理解しておかなければ患者に指導もできないし、観察も十分に行うことができないから――といったことが挙がった。
MRに今後期待することとしては、▽勉強会、疾患の治療での自社薬剤の位置づけ、治療の今後の状況(開発薬の大まかな傾向)、人気のある患者向け冊子・その活用▽医師のみでなく現場の医療者に対する接点が増えて欲しい▽疾患の説明や副作用への対処など、現場で使える知識が欲しい――といったコメントが寄せられた。