てんかん治療のいま―新薬登場の意義を探る― 前篇
公開日時 2010/08/30 00:00
新薬登場で併用療法の選択肢が拡大まずは実地医療での治療効果を見て薬剤選択をてんかん医療の根幹を支える薬物療法。最近では新薬の相次ぐ登場が注目を集めている。一方で、欧米とのドラッグ・ラグも指摘されて久しい。本企画では、日本てんかん学会理事長の兼子直氏(弘前大学大学院医学系研究科教授)、国際抗てんかん連盟第一副理事長の田中達也氏(旭川医科大学名誉教授)、静岡てんかん・神経医療センター名誉院長の藤原建樹氏にお集まり頂き、2回にわたり、日本のてんかん医療の課題と、将来への展望を語って頂いた。(企画・構成望月英梨)兼子氏本日はお忙しい中、お集まり頂きありがとうございます。今日は、薬物療法・外科療法におけるてんかん治療の課題に焦点を当てたお話を伺えればと思います。まず、薬物療法について日本の標準療法につ...