シンバイオ 抗がん剤ベンダムスチン 再発・難治性多発性骨髄腫の国内P2開始へ
公開日時 2011/11/16 04:01
シンバイオ製薬はこのほど、抗がん剤「SyB L-0501」(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)の再発・難治性の多発性骨髄腫を対象とする国内フェーズ2試験の治験届が受理されたと発表した。10年7月に初回治療の多発性骨髄腫を対象としたフェーズ2試験を始めているが、同社は医療ニーズがより高い今回の再発・難治性に開発リソースを集中させ、再発・難治性の開発を先行させる方針も決めた。
同剤は2010年10月に再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫を適応症に承認され、同年12月から業務提携先のエーザイが製品名「トレアキシン」として販売している。シンバイオとエーザイは08年8月に、日本における共同開発及びエーザイの独占販売に関する契約を締結している。
同剤は旧東ドイツのイエナファルマ社が合成した抗がん剤で、欧州各国で現在、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病などの治療薬として販売されている。欧州販売名は「Ribomustin」「Levact」。米国では慢性リンパ性白血病及び再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫の治療薬として「TREANDA」の製品名で販売されている。