ヤンセン 新規の統合失調症治療薬インヴェガ錠を新発売
公開日時 2011/01/18 04:02
ヤンセンファーマは1月17日、新規の統合失調症治療薬「インヴェガ錠」(一般名:パリペリドン)を同日に新発売したと発表した。1日1回、朝食後に服用するタイプ。同社グループの独自技術である浸透圧を利用した薬物放出制御システム(OROS)を用いた薬剤で、血中薬物濃度の日内変動幅が滑らかなことが最大の特長だ。国内外の臨床試験では、統合失調症に対する初発時や急性期の早期治療に加え、再発までの期間延長など維持期の治療にも有用なことが確認されている。
同剤は強い抗ドパミン作用により、統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想など)を改善することに加え、抗セロトニン作用により陰性症状(感情的引きこもり、情動鈍麻など)に対する効果も認められている。
同社は統合失調症治療薬として、「リスパダール」の内服4剤形(錠剤、細粒剤、内用液、口腔内崩壊錠)に、2週間に1回の投与で効果を持続させる「リスパダールコンスタ筋注用」を持つ。ここにインヴェガが加わることで、「患者さんの要望にあわせた薬剤選択の幅がより広がる」とコメントしている。なお、インヴェガ錠の薬価は3mgが246.20円、同6mgが452.80円、同9mgが574.00円。中医協資料によると、ピーク時売上高は304億円(10年後)。