興和 Nicox社と「NCX470」の国内開発・製造・販売で独占的ライセンス契約締結 治療の選択肢拡大へ
公開日時 2024/02/09 04:48
興和は2月8日、フランスのNicox社と緑内障・高眼圧症を予定適応症とする「NCX470」の日本での開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。同剤はすでに米国、中国で第3相臨床試験を実施している。同社は、NCX470の開発を通じ、緑内障・高眼圧症治療剤の新たな選択肢を提供したいとしている。
「NCX470」は、ビマトプロスト(プロスタノイド受容体関連薬)に NO(一酸化窒素)供与体が結合した新規化合物。NOによる線維柱帯-シュレム管を介する主流出路およびビマトプロストによるぶどう膜強膜を介する副流出路の2つの経路からの房水流出を促進することで、強力な眼圧下降作用が期待される。
興和は、緑内障・高眼圧症治療剤「グラナテック®点眼液」(Rho キナーゼ阻害薬)、「グラアルファ®配合点眼液」(Rho キナーゼ阻害薬/アドレナリンα2受容体作動薬配合剤)等の情報提供活動を実施している。これに「NCX470」は加わることで、緑内障・高眼圧症領域の治療選択肢を拡大できることに期待感を込めた。