外科医は、どう考え、何に悩み、どう医療に取り組んでいるのか
公開日時 2010/07/29 00:00
株式会社ファーマネットワーク榎戸誠MRの参考書主人公・当麻(とうま)鉄彦の医師としての成長を描いた『孤高のメス外科医当麻鉄彦』(大鐘稔彦著、幻冬舎文庫、全6巻)も面白いが、MR経験の浅いMRには敢えて続編の『孤高のメス神の手にはあらず』(大鐘稔彦著、幻冬舎文庫、全4巻)を薦めたい。その理由は3つある。第1に、外科医が現実にどういう生活を送っているかが、よく分かる。外部からはなかなか窺い知ることができないドクターの考え方や悩みに触れることができる。第2に、難度の高い外科手術がどのように行われるのかが、あたかも読者自身が手術場に潜入したかのように、よく分かる。この第1と第2は、当然と言えば当然かもしれない。著者・大鐘稔彦が、医師はこうあるべきという明確なヴィジョンを持った優秀な外科医で、当麻は著...