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キッセイ薬品 仏・イクトス社のAI創薬システムを導入 新規の低分子化合物を短期間にデザイン・合成

公開日時 2023/07/04 04:50
キッセイ薬品は7月3日、イクトス社(本社:フランス)のAI創薬システム「Makya」を導入したと発表した。同社は、「AI技術を用いることで目標とする基準に適した新規低分子化合物の速やかな設計が可能となり、創薬開発スピードの向上につながる」と期待を寄せた。

◎AI技術の活用で、創薬研究のスピードとクオリティを追及

神澤陸雄代表取締役会長兼最高経営責任者は、「AI創薬システムの導入により、メディシナルケミストリーが強化され、短期間で競争力のある革新的な化合物が創出されることが期待できる」と強調する。同社が注力するメディシナルケミストリーと呼ばれる創薬研究領域は、治療標的(受容体等)への作用だけでなく薬物動態・物性・安全性といった医薬品に必要となる特性を満足する化合物をデザインし合成するというもの。AI技術の活用で、創薬研究のスピードとクオリティを追及し、革新的新薬の創製を実現できるとしている。

なお、イクトス社は医薬品化学や新薬設計に応用されるAIソリューションの開発を専門とする2016年10月設立のスタートアップ企業。既存のデータを使用して、低分子化合物探索プロジェクトの基準を満たすようインシリコで最適化された分子の設計が可能となるこの技術により初期段階の医薬品の研究開発における生産性を大幅に向上させることができる。
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