緩和を含めた在宅医療が自分の大切な場所で 格差なく受けられるようになってほしい
映画監督・脚本家 成島 出 さん
公開日時 2021/05/01 00:00
「どう死ぬかがどう生きるかに直結する作品をつくりたかった」と、映画監督の成島出さんは話す。現役医師・作家の南杏子さんの原作で、在宅医療を舞台に、救命救急医から在宅医として再出発する医師の視点を通じて終末期の患者の生きる姿を描いた監督作『いのちの停車場』が5月に公開される。主演の吉永小百合さんにとって実は初の医師役で、成島さんと数年がかりで実現させた企画だ。その間、成島さんは肺がんを患い、厳しい闘病生活も送った。今回、映画を通じて自分らしく死ぬことを支える医療のあり方についてお話をうかがった。(利根川恵子)〔略歴〕1994年『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビュー。2003年には『油断大敵』で監督デビューし、藤本賞新人賞やヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞。その後、『フライ、ダディ、フライ』(0...