メディパルHD ニプロの再生医療製品・ステミラックの流通受託
公開日時 2019/04/09 03:50
メディパルホールディングス(HD)は4月8日、ニプロの脊髄損傷治療用再生医療等製品・ステミラック注(一般名:ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)の条件付き・期限付き承認期間中の流通業務を受託したと発表した。メディパルHDの完全子会社であるSPLineが窓口となり、メディパルグループが持つ再生医療等製品の流通技術を活用する。販売業務は、メディセオが担う。
SPLineはスペシャリティ薬の流通企画提案を行う。マイナス80度以下での保管・輸送が必要なため、他家由来再生医療等製品「テムセルHS注」(JCRファーマ)でのノウハウ、実績があるメディパルHDが選ばれた。同製品は、最大7年間のうちに、リハビリテーションなどの標準治療を対照群に設け、比較評価を行うことが求められている。条件付き・期限付き承認中は、緊急時に十分な対応ができる医療機関で、十分な知識・経験を持つ医師の下での使用が求められており、限定的な施設での使用が見込まれる。4月中に受注を開始するが、当面の供給は札幌医科大学附属病院に限定し、近隣にある培養施設との間で流通網を敷く。