EPSホールディングスは2月４日、CROとCSO事業を主軸とする「ＡＣメディカル」を買収すると発表した。ＡＣメディカルの100％出資会社であるアグレックスとの間で、ＡＣメディカルの発行済株式の全部を譲り受けることで合意したもの。これによりＡＣメディカルはEPSホールディングスに子会社化される。株式譲渡完了日は2019年2月28日を予定する。

ＡＣメディカル（昌原清植代表取締役）はCEO事業、CSO事業を主軸に、人的資源とＩＴを融合した付加価値型サービスを提供する企業。2010年5月にアグレックスグループのCRO事業会社として設立された。2016年1月にはCSO事業を行うアプシェを吸収している。近年は、メディカル・アフェアーズ部門のあらゆるニーズへの対応などにも力を入れていた。社員数は565人、資本金1億円。日本CRO協会、日本CSO協会の加盟社だ。

◎がん、中枢神経、難病、希少疾患の新薬開発を推進

今回の子会社化についてEPSホールディングス側は、①顧客基盤の拡大、②リソースの拡充、③技術ノウハウの共有－をあげている。なかでもリソースの拡充については、人材の補強による供給体制の強化をあげた。さらにノウハウの共有については、近年ニーズが高まりつつある、がん・中枢神経や難病、希少疾病に関する新薬開発の推進に寄与すると強調している。

今後の見通しについてEPSホールディングスは、同社の連結業績に与える影響については精査中としており、公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示するとしている。