【World Topics】シニア・テック
公開日時 2019/02/12 03:50
OrcamのMyEye2.0は眼鏡に装着するスタイリッシュなウェラブルだ。指差しによる指示によって本や新聞などのテキストも読み、スーパーマーケットの店頭では商品のバーコードも読み取り、さらには友人・知人の顔も識別するというスグレモノだ。老眼はもとより弱視・全盲の人も使えるという。自立して活動的に暮らしたい高齢者には心強い支援商品だ。
https://www.orcam.com/en/myeye2/
日本発の車椅子メーカーWhill社の個人用電気自動車(Persona Electric Veihcle)は、高齢者に特化した商品ではないが、スタイル重視の同社ならでは、安定を重視しつつ、4輪駆動で直感的な制御が可能な設計で、室内でも屋外でも安心して使用でき、何よりカッコよくておしゃれ。思わず乗ってみたくなる。
http://whill.us
Oticon社のOpn補聴器は、補聴器のコンセプトを大幅に超えたスーパー・スマートなウェラブルである。補聴器として機能することはもちろんだが、電話のレシーバーにもなり、音楽も聴ける。スマート・ホーム・システムに接続すれば、家の灯りをつけたり消したりもでき、また、家のドアや窓の開閉を認知することもできる。
https://www.oticon.global/hearing-aid-users/hearing-aids/products/opn-behind-the-ear-hearing-aids
モーション・センサーとGPSを内蔵し、ネットに接続され、履き手が転んだり不自然な動きをしたりするとSNSを通じて「ヘルプ」を送信する。スマート・シューズはフランスE-Vone社製で、CESには昨年に続き2度目の登場。製品のバリーションも価格帯も大幅に広げて、人気を集めている。
http://www.e-vone.com/our-shoes/?lang=en
Gynne Spoon/Forkはパーキンソン病などで手が震える人のためのスマート・グッズだ。スプーンやフォーク(付け替え可能)が手の震えを感知し、呼応して安定するよう設計されており、持ち手はこぼさずに食べることができ、ストレスなく食事を楽しめる。
https://www.gyenno.com/spoon-en.html
いずれの製品も文字通りスマートで高性能だが、同時におしゃれで、歳をとるのも悪くないと思わせるデザインである。(医療ジャーナリスト 西村由美子)