日本調剤 倉敷中央病院内に薬店オープン “未病”を視野にセルフメディケーション推進
公開日時 2018/06/05 03:50
日本調剤は6月1日、倉敷中央病院内に、OTCなど一般用医薬品を中心に取りそろえる「NICHO+くらしき」をオープンした。同社の薬剤師や管理栄養士を活用し、薬と食の両面からセルフメディケーションを推進することが狙い。調剤業務を行う予定はないという。完全院内調剤を敷く倉敷中央病院内に薬店を設置することで、病気から健康への間にある”未病”の段階へのアプローチが可能になる。健康チェックでは地域医師会とも連携。病院とタッグを組み、国の方針である医療費抑制と地域包括ケアシステムに合致した、新たな取り組みをスタートさせる。
高齢化に伴って社会保障費の伸び抑制が求められ、セルフメディケーションの重要性が増している。NICHO+くらしきは、薬剤師や管理栄養士が常駐し、患者の健康相談に応じる。体組成計を用いた健康チェックを行い、適したOTCやヘルスケア商品の販売を行う。高齢化に伴って複数の薬剤を併用する高齢者も多い中で、医療用医薬品などとの飲み合わせを薬剤師が確認するほか、管理栄養士が栄養・食事指導を行う。これにより、未病へアプローチする場としたい考え。多品目のOTCなどを取りそろえるが、デジタルタッチサイネージを設置することで、販売面の省スペース化も実現できるという。
NICHO+は、日本調剤が新たに展開する物販ブランド。2017年12月に、1号店となる「NICHO+いりなか」(愛知県名古屋市)を開店。同店が2店舗目となる。