メルクセローノ 新社長にアレキサンダー・デ・モラルト氏 9月30日付
公開日時 2017/10/02 03:50
メルクセローノは9月29日、新社長にアレキサンダー・デ・モラルト氏が30日付けで就任すると発表した。現社長のレオ・リー氏は30日付けで退社する。メルクセローノは、独メルクのグループ企業の日本法人。
モラルト氏は、ファイザーやロシュなどで約20年、グローバルにセールスやマーケティングの要職やカントリーマネージャーなどを歴任した。例えばロシュではスイス本社でオンコロジー部門の主要製品のインターナショナル・ビジネスリーダーを務めた。
2010年に独メルク本社に入社。ヘルスケアビジネスを展開する独メルク本社のバイオファーマ事業部門で、オンコロジー バイオシミラー部門グローバル・コマーシャル&マーケティングディレクターなどを務めた。直近の役職は、台湾現地法人のメルク・バイオファーマ台湾のジェネラル・マネージャー兼香港・マカオマネージング・ディレクター。93年に英オックスフォード大学社会人類学修了。スイス国籍。50歳。
モラルト氏は社長就任にあたり、「オンコロジーおよび腫瘍免疫領域でバベンチオを含む開発パイプライン製品の拡充を進め、速やかに製品をお届けし、治療困難ながんと闘う患者さんのQOLの向上を目指す」、「不妊治療領域のリーダーとして、医薬品やテクノロジー製品を通じて、赤ちゃんを希望するカップルの夢の実現に貢献する」とコメントしている。
バベンチオはがん免疫療法に用いる国内初の抗PD-L1抗体。根治切除不能なメルケル細胞がんを効能・効果に9月27日に承認されている。