調達のプロ育成 組織変革の進め方
公開日時 2015/01/31 00:00
ベイン・アンド・カンパニー長谷部智也/神谷健志これまでの連載を通じて削減余地の考え方とそれを実現するための打ち手について個別費目ごとに具体的なアプローチを紹介してきた。締めくくりとなる今回は、それらから得られた交渉推進の要諦を振り返り、この効果を一時のものに終わらせず組織に定着させるために必要な管理体制、組織変革の進め方を議論する。また、最後に昨今重要性を増しつつあるグローバル調達体制の実現に向けた課題についても述べる。交渉推進の要諦各案件の分析が適切に行われていれば、各費目についてのドライバーや削減余地が特定されているはずである。交渉では、そこからぶれることなくいかに想定成果を実現できるかが鍵である。第一のポイントは、費用対効果(ROI)を意識し、インパクトの大きな案件から優先的に着手する...