日本病院団体協議会（日病協）は3月28日、新天皇の即位に伴う10連休について、根本匠厚労相に対し、人員配置基準の緩和や、処方箋有効期限の延長などの配慮を求める要望書を提出した。厚労省は10連休の対応について、休日加算は従来通り算定できるほか、投与日数制限を超える医薬品の投与も可能などとする通知をすでに発出しているが、今回の日病協の要望は、さらなる配慮を求めた格好だ。

 
要望書では、➀定員が超過した入院にかかる減算や人員配置基準の緩和、②レセプト提出・受付期限や処方箋有効期間の延長－を求めている。

 
厚労省は今年1月に都道府県に対し、地域の実情に応じて必要な医療機関等が対応できる体制を構築するよう求める通知を発出している。これに対し日病協は、「地域の実情によっては、一定の医療機関に救急患者が集中する可能性もある」と指摘した。そのうえで要望書を通じ、「突発的かつ不足の事態が発生した際には、必要に応じた取り計らい」を求めた。