ソレイジア・ファーマ がん化学療法に伴う末梢神経障害治療薬「SP-04」 のフェーズ3開始
公開日時 2019/01/16 03:50
ソレイジア・ファーマはこのほど、がん化学療法に伴う末梢神経障害の治療薬として開発する「SP-04」のフェーズ3を日本で開始したと発表した。がん化学療法による末梢神経障害は重篤な副作用だが、その治療を効能・効果とする承認薬はないという。
末梢神経障害の原因の一つとして、神経細胞が薬剤により誘発された酸化ストレスに起因して損傷を受けることにより発症するものと考えられており、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素であるスーパーオキシドディスムターゼ類似物質「SP-04」が、神経細胞の損傷から保護する作用を有し、これにより末梢神経障害を抑制するとしている。
試験は、抗がん剤のオキサリプラチンを含む併用化学療法「mFOLFOX6」による治療を受ける大腸がん患者を対象に、プラセボ対照と、「SP-04」の初回投与から 9か月後の中等度以上の慢性末梢神経障害を有する患者の割合を比較、評価する。