便利さ、使いやすさの価値評価(3)医療機器も医薬品と同じ方法で評価できる?
公開日時 2017/10/31 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎医療機器には医薬品とは異なる様々な特徴があります。医療機器の価値評価や費用対効果評価ではそうした医療機器独特の特徴を考慮することが必要です。今回は医療機器の価値評価について考えます。第7回では、「使いやすさ」、「安心感・信頼性」、「使用に関する情報」といった付加的価値が、「プロセス・ユーティリティー(processutility)」として注目されており、スタンダードギャンブル法やタイムトレードオフ法を使うことで、QOL値として定量評価できる可能性があることを紹介しました。こうした付加的価値は、医薬品よりも医療機器で考慮する場面が多いのではないかと思いますが、医療機器には、そのほかにも医薬品と異なる様々な特徴があります。...