疼痛薬リリカ 整形外科でシェア21%、疼痛専門科で44%
公開日時 2017/07/31 00:00
高齢者での使用傾向高く処方患者の過半数が70歳以上慢性疼痛患者は推計約2700万人とされる。なかでも重症度が高いのが、神経の障害や損傷、変質などから起きる神経障害性疼痛だ。代表的な治療として三環形抗うつ薬などが使われていたところに2010年、リリカ(一般名:プレガバリン)が登場し、いまや神経障害性疼痛の第一選択薬となっている。そこで今回はリリカを中心に、経口疼痛薬の動向を検証したい。いつも通り、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータを見てみる。全診療科を対象に経口疼痛薬のクラス別の処方患者数ベースのシェアを確認すると、直近17年5月時点ではトップが経口NSAIDsの61%で、次いでアセトアミノフェンの28%、リリカの12%、トラマドール製剤(単...