生活習慣病 高血圧だけ、高脂血症だけの患者 減少傾向
公開日時 2016/07/31 00:00
2疾患以上に罹患70歳代で過半数占める、年代別で最多従来、本連載では疾患領域別に薬剤処方状況を例示し、その傾向を分析してきたが、この逆で薬剤の処方状況から疾患の疫学的動向を探り、治療薬のディテールへの示唆を得ることも可能なはずである。そこで今回は医療に対する潜在的ニーズが高い、生活習慣病領域について一般的な高血圧症、高脂血症、糖尿病に、高尿酸血症も加えた4疾患での患者動向を検証してみたい。調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータから、これら4疾患が適応となる薬剤服用者を抽出し、2013年度、15年度の罹患疾患数の推移を比較した。15年度はこの4疾患のうち1疾患のみに罹患している人が54.2%、2疾患が32.5%、3疾患が11.8%、4疾患が1.5...