西多摩地域の医師不足・高齢化に挑む
在宅支援の仕組みづくり/西多摩医師会
公開日時 2025/11/01 00:00
地元医師会が築く在宅支援ネットワーク東京都西多摩地域は、高齢化率が50%超の地域が存在する一方、在宅医療の担い手となる診療所が限られ、夜間・休日に患者や訪問看護師が医療的判断に迷った際に、主治医につながらない「支援空白」が地域課題として浮上していた。こうした中、西多摩医師会は2023年度、「在宅医療安心サポート事業」を開始した。制度主導ではなく地域実装を優先し、往診偏重型から相談支援型へと発想を転換した医師会主導の新モデルである。同事業を牽引したのが進藤医院院長であり、西多摩医師会会長でもある進藤幸雄氏だ。(医療ライター柳雄太)地域医療を三代で担う進藤医院の使命1930年に開設された進藤医院は、三代にわたり地域医療を担ってきた診療所である。現院長の進藤幸雄氏は内科医として地域診療に従事しなが...