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パテント・リザルト 医薬品業界の「他社牽制力ランキング2022」の1位はメルク、2位はノバルティス

公開日時 2023/06/20 04:50
パテント・リザルトは6月19日、「医薬品業界 他社牽制力ランキング2022」を公表した。2022年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計したもの。最も引用された企業の第1位はメルク、第2位はノバルティス、第3位はロシュ、第4位はバイエル、第5位はファイザーの順となった。

同ランキングは、日本特許庁に特許出願され2022年12月までに公開された全特許のうち、2022年1月~12月末の期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を対象に、抽出・集計した。

同社によると、メルクで最も引用された特許は、「特定の位置の官能基を有する重合性自己配向添加剤」に関する技術。DICなど6件の審査過程で引用された。このほか、「腫瘍免疫や癌の治療のための、抗PD-L1抗体又はその抗原結合フラグメント」などが引用された件数の多い特許として挙げられ、BIOCADなどの計5件の拒絶理由として引用された。なお、22年にメルクの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はDICの23件、次いで住友化学の17件など。

第2位にランクされたノバルティスで最も引用された特許は、「癌性または感染性状態および障害の処置、予防および/または診断に使用できる抗PD-1抗体分子」に関する技術。XENCORやCRAGE MEDICALなどの計9件の審査過程で引用された。このほかに、「ヒト化抗BCMAキメラ抗原受容体を使用した癌の処置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、FRED HUTCHINSON CANCER CENTERなどの9件の拒絶理由として引用されている。22年にノバルティスの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリストルマイヤーズ・スクイブの13件、次いでアムジェンの8件となった。

第3位のロシュで最も引用された特許は、「免疫療法剤として改善された特性を呈するミュータントIL-2ポリペプチド」に関する技術。ノバルティスなど5件の審査過程において引用された。22年にロシュの特許に影響を受けた件数が最も多い企業は、日立ハイテクの10件、次いで島津製作所の8件となっていた。

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