非ステロイド抗炎症薬の心血管リスクとの関連性
公開日時 2011/02/20 03:00
非ステロイド抗炎症薬の心血管系への安全性を調べるため、31の大規模試験(被験者数計11万6429人)をメタ解析。その結果プラセボと比べ、ロフェコキシブは心筋梗塞との関連リスクが最も高く(率比2.12; 95% CI, 1.26-3.56)、次いでルミラコキシブが高リスクだった(率比2.00; 95% CI, 0.71-6.21)。またイブプロフェンは脳卒中リスク(率比3.36; 95% CI, 1.00-11.6)、エトリコキシブは心血管死リスク(率比4.07; 95% CI, 1.23-15.7)と関連し、ジクロフェナクは脳卒中と心血管死リスクとに関連していた(脳卒中:率比2.86; 95% CI, 1.09-8.36、心血管死:率比3.98; 95% CI, 1.48-12.7)。最も有害性が低いのはナプロキセンであった。
BMJ 2011; 342:c7086 doi: 10.1136/bmj.c7086 (Published 11 January 2011)
Cite this as: BMJ 2011; 342:c7086
Cardiovascular safety of non-steroidal anti-inflammatory drugs: network meta-analysis