厚労省 米国産ウシ由来の医薬品、患者に対する説明を徹底へ
公開日時 2006/04/02 23:00
厚生労働省は3月31日、米国産のウシ由来物を原材料としている医薬品につい
て、医療機関は製薬企業が配布する文書を使って、患者に対する説明を徹底す
るよう各都道府県を通じて指示した。米国でBSEが発生したことを受けた措置。
対象となる医薬品は抗リウマチ薬「レミケード点滴静注用100」(田辺製薬)、
乳がん治療薬「ハーセプチン注射用60、同150」(中外製薬)、「エンブレル
皮下注用25mg」(ワイス)など15成分。一方、医療機器は3製品。
厚労省はBSEが米国で発見されて以来、医薬品の原材料を他国産ウシに切り替
えるよう指導している。ただ、供給面などで切り替えが難しい医薬品は、添付
文書に米国のウシを使用する旨を明記するよう製薬企業に指示した。また、患
者向け説明文書を今年5月中旬までにすべての納入先に配布するよう指示する
など、BSE対策を強化している。