相対性理論と量子力学の融合の先の世界はどうなっているのだろう
公開日時 2012/09/29 00:00
イーピーエス株式会社榎戸誠宇宙の不思議『重力とは何か――アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』(大栗博司著、幻冬舎新書)は、書名は素っ気ないが、内容は豊饒である。日々、仕事に追われているMRも、たまには宇宙の不思議に思いを馳せてみよう。本当に難解かこの本の魅力は3つある。魅力の第1は、難解で鳴るアインシュタインの相対性理論が分かり易く説明されていることである。特殊相対性理論も一般相対性理論も、これまで繙いた本の中で、この著者の解説が一番、明快である。魅力の第2は、相対性理論より難しいとされる量子力学が理解し易く説明されていることだ。物理学者の究極の夢である統一理論を見出すには、マクロの世界を扱う相対性理論と、ミクロの世界を扱う量子力学を融合する必要がある。魅力の第3は、この宇宙の根...