【診療報酬改定:注目トピック12】認知症 まずきちんと診断
公開日時 2012/06/27 04:00
診療報酬改定で知っておくべきトピックを、ミクス増刊号「医師と話せる診療報酬改定」(3月25日発売)から定期的に紹介するこのコーナー。今回の第12回からは重点対策疾患トピックで、認知症対策に関する点数を取り上げる。ここでも診療報酬改定全体の潮流である地域連携、チーム医療、在宅医療の重視という方針は同じ。ただ、認知症では、間違えやすい疾患もあることから、まず正しく治療するのに必要な正しい専門的診断を評価しているのが特徴だ。
今回の改定では、専門外来による鑑別診断の結果、認知症と、それ以外(水頭症、パーキンソン病、てんかんなど)の診断を区別することで、それぞれの治療を早期に開始できるとして、「認知症専門診断管理料」の点数を200点引き上げ、700点と設定した。
算定要件としては、入院中以外の患者のほか、他医療機関の療養病棟入院患者も対象に加えた。病名や症状の評価、家族の介護負担などの評価等を含めた「認知症療養計画書」の策定も義務付けた。
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