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IMSジャパンまとめ10年国内医療用薬市場 抗腫瘍剤10.5%増

公開日時 2011/03/02 04:02

IMSジャパンがまとめた10年1~12月の国内医療用医薬品の売上高(薬価ベース)は8兆8736億2300万円で、伸び率は0.2%だった。10年4月に実施された薬価改定(引下率5.75%:厚生労働省発表)が主な要因。その中で、抗腫瘍剤は依然として急成長、10年は10.5%もの伸びとなった。

国内医薬品市場の内訳をみると、病院市場が比較的大きな伸びを示した。病院市場は3兆4933億5500万円で2.8%増。それに対し開業医市場は2兆1521億8700万円で3.8%減、主に調剤市場からなる「その他」は3兆2280億8200万円、0.4%増にとどまった。IMSジャパンは「病院市場の増加分が開業医市場の減少分に相当する結果となった」とみている。

薬効別トップ10の顔触れは変わらないものの、2位の抗腫瘍剤はトップ10で唯一2ケタ成長(10.5%増)の5899億0200万円。トップのレニン-アンジオテンシン系作用薬6207億8900万円(1.7%増)に迫る勢いで、伸びは分子標的薬の普及に負うところが大きいという。トップはアバスチン(613億5100万円、48.2%増)。

一方、カルシウム拮抗剤は11.0%のダウンで2934億4400万円で、前年6位から今回8位になった。アムロジピンの特許切れが影響している。その入れ替わりとして、抗血栓症薬が3.3%増の3299億9000万円で8位から6位に順位を上げた。トップはブラピックス(709億3200万円、35.8%増)。

製品別トップ10では、売上増は3製品のみ。アリセプト(エーザイ)は依然として好調さを維持し、3位で14.7%増の1254億9900万円。オルメテック(第一三共)は8位で5.6%増、869億3700万円、パリエット(エーザイ)は9位で14.7%増の763億8500万円。売上高1000億円以上製品は、09年5製品だったが、10年は4製品に減った。カルシウム拮抗剤のノルバスクが外れ、1位のプロプレス(武田薬品、1417億4600万円、6.4%減)、2位のディオバン(ノバルティス、1343億9800万円、4.0%減)、3位のアリセプト(エーザイ、1254億9900万円、14.7%増)、4位のリピトール(アステラス製薬、1094億9600万円、2.0%減)となった。

販売会社別トップ10では、上位3社は09年と同様で武田(6842億9100万円、0.8%増)、アステラス(6269億6000万円、0.1%増)、第一三共(4960億9900万円、3.9%減)の順。4位の田辺三菱(4050億2500万円、2.0%減)は、レミケードの好調さに支えられ09年5位から繰り上がり、インフルエンザの流行が小規模にとどったことでタミフル売上減が響いた中外製薬が4位から今回5位となった(3895億3100万円、7.4%減)。万有製薬とシェリングプラウが統合したMSDは8位(3397億6200万円、1.5%増)。09年8位だったファイザーは、主力ノルバスクの売上減が響き9位にダウンした(3183億8400万円、3.6%減)。
 

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