山形県の医療審議会 連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」の認定を答申 4月発足へ
公開日時 2018/03/26 03:50
山形県の医療審議会は3月22日、酒田市にある日本海総合病院などを運営する山形県・酒田市病院機構や地元医師会など9法人からなる「一般社団法人日本海ヘルスケアネット」について、地域医療連携推進法人として認定することが適当であると答申した。県知事による認定は4月上旬の見込みで、県として初の推進法人が発足する。
推進法人化は、基幹病院の日本海総合病院(一般642床)を運営する山形県・酒田市病院機構が中心的に検討してきたもので、9法人の連携を進め、急性期、回復期、慢性期、介護・在宅までのサービスを揃え、地域における切れ目ないサービスの提供を目指す。
同法人には、日本海総合病院のほか、救急も担う一方で療養病床、訪問看護ステーションも持つ本間病院(一般104床、療養50床)、精神科専門病院、診療所、老人保健施設、特別養護老人ホーム等の機能を持つ法人が入る。加えて、全国で初めて地域(酒田地区)の医師会、歯科医師会、薬剤師会が揃って参加した。
参加法人は以下のとおり。▽地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構(日本海総合病院、同酒田医療センター)▽医療法人健友会(本間病院)▽医療法人宏友会(上田診療所)▽社会福祉法人光風会▽医療法人山容会(山容病院:精神科専門)▽社会福祉法人かたばみ会▽一般社団法人酒田地区医師会十全堂▽一般社団法人酒田地区歯科医師会▽一般社団法人酒田地区薬剤師会――。
県健康福祉部地域医療対策課によると、当日の審議会では、事務局から推進法人の説明や、申請内容が要件に合致していること、事業内容について委員に説明し、質問を受けるなどしたあと答申となった。認定には10日程度かかるとしている。