ノバルティスファーマ 新社長に二之宮副社長が昇格 4月1日付
公開日時 2013/03/29 04:02
ノバルティス日本法人は3月28日、ノバルティスホールディングジャパンの新社長に石川裕子ノバルティスファーマ常務取締役人事・コミュニケーション本部長を、ノバルティスファーマの新社長に二之宮義泰取締役副社長兼医薬品事業本部長を、それぞれ昇格させるトップ人事を発表した。
石川氏は、ノバルティスファーマの取締役副社長・人事およびコミュニケーション担当役員も兼務。二之宮氏は今後も医薬品事業本部長を兼ねる。両社現社長の三谷宏幸氏は両社の取締役最高顧問に退く。最高顧問のポストはこれまでなく、「経営陣と社員のサポートを行う」(広報部)という。
二之宮氏は、医療用医薬品事業に精通し、そのマネジメント経験が豊富であり、「変化の激しい医療用医薬品市場で競合優位に立てるよう、リーダーシップを発揮して経営に取り組む」という。石川氏は、人事・広報、企業文化の醸成などへの高い貢献が評価されたようだ。
この時期の社長交代理由について同社は、三谷社長が「4月に60歳を迎え、07年5月の就任から約6年となり、1つの区切りとして、スイス本社と話し合った結果、このタイミングとなった」(同)と説明している。同社がARBディオバンのプロモーションに使用していたデータの根拠となった外部の臨床研究論文が学会誌から撤回される事態となっているが、「(人事とは)関係ありません」(同)としている。
石川裕子 略歴
1956年3月生
【学歴】
1981年ボストン大学大学院修士課程修了M.S.修士号取得
1991年コロンビア大学国際関係行政大学院修士課程修了MIA修士号取得
【経歴】
1982年バーソン・マーステラ東京支社シニアアカウントエグゼクティブ
1994年サンド薬品広報室長
1996年同人事部長
1997年ノバルティスファーマ取締役人事・広報本部長
2005年同常務取締役人事・コミュニケーション本部長
二之宮義泰 略歴
1957年12月生
【学歴】
1980年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業
1997年シカゴ大学経営大学院MBA卒業
【経歴】
1980年藤沢薬品医薬情報担当者
1998年Fujisawa Canada社長
2002年アストラゼネカ英国本社
2003年アストラゼネカ日本法人シニアマネジメントメンバー
2005年同取締役ヴァイスプレジデント、プライマリーケア事業本部長
2008年アボットジャパン取締役副社長兼コマーシャル部門長
2009年エイエムオー・ジャパン社長
2010年ノバルティスファーマ取締役副社長兼医薬品事業本部長